Header画像について

本WebページにはHeader画像として、「超伝導体が磁石の上に浮いている写真」が掲載されています。この現象は超伝導体が転移温度以下で示すマイスナー効果とピン止め効果によるものです。このような写真を撮る場合、普通は液体窒素(沸点77 K)と高い転移温度を持つ銅酸化物超伝導体(例えば転移温度90 K級のYBCO)を使います。超伝導の「電気抵抗がゼロ」という性質は劇的にもかかわらず、可視化できませんので、超伝導のデモとしては、この方法が使われるわけです。ところで、この写真で浮いているのは銅酸化物超伝導体ではなく、鉄系超伝導体のSmFeAsO1-xFx (転移温度55 K)です。 液体窒素では転移温度以下にできないので、液体ネオン(沸点27 K)を使っています。