高いアンモニア合成活性の要因は、ルテニウム-担体界面のヒドリドイオンの動きやすさによって決まっており、ヒドリドイオンが抜けた空孔に生じる電子によって担持されたルテニウムナノ粒子の電子状態が負の状態になることに由来する。また、単純な希土類水素化物(LaH3、CeH3)でも同様の効果が期待できるが、これらはアンモニア合成中に表面が窒化してしまい、担体からの電子供与性が損なわれるため、活性・安定性ともに低下することを明らかにした。本研究は低温で安定に作動するアンモニア合成触媒の設計指針を与える成果であるといえる。
研究成果はドイツ科学誌「Advanced Energy materials」オンライン速報版に現地時間12月20日付で公開された
詳細はこちら